就労継続支援B型事業所ではどんな作業内容がある?工賃や利用期間についてCompany Information

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就労継続支援B型事業所を通所しようと検討している方は、どのような作業内容があり、工賃はいくらくらいなのか、どれくらいの期間利用できるのかなど、不安なことが多いでしょう。

就労継続支援B型事業所では、事業所ごとにさまざまな仕事内容が提供されており、身体的・知的な障害を持つ方でも自分のペースでしっかり働きながらスキルを向上させていくことができます。

ここでは、札幌におけるB型事業所でどのような仕事があり、どんな作業内容があるのか、具体的にご紹介していきます。

就労継続支援B型(B型事業所)とはどんなところ?

疑問

就労継続支援B型事業所は、身体的・知的な障害を持つような特別なサポートが必要な方が働く場所です。さまざまな仕事があり、事業所ごとに作業内容が異なります。

B型事業所に通所することによって、さまざまな仕事内容を経験し、スキルアップし、時には資格取得などをすることによって仕事を学び成長できる環境です。

札幌においてもB型事業所は沢山あり、自分のスキルや好きな仕事内容を選んで通所することが可能です。

就労継続支援B型事業所でできる仕事内容は?

仕事

具体的なB型事業所の作業内容にはどのようなものがあるのか、仕事の種類について見ていきましょう。

製造業務

製造業務の仕事としては、組み立て作業や検査作業、仕分け作業や小物部品の加工などの作業内容があります。例えば、プラスチック製品の組み立てやネジ締めによる接着作業や、パッケージ商品の組み立てやシール貼り、おもちゃなどの組み立てや動作テストなどの作業内容があります。

軽作業業務

軽作業の業務としては、商品の梱包や陳列、整理、データ入力や清掃業務など多岐にわたります。利用している施設の清掃業務やオフィスでのデータ入力業務、文章のコピーやファイリング、商品の包装やラベル貼り、カフェやレストランでの片付けや調理補助、イベント会場などでの受付や案内業務など、さまざまな仕事があります。

時には、外に出てチラシの配布作業やポスティング業務などもあります。

手工芸業務

手工芸業務の内容としては、ビーズアクセサリーやクラフト作品の製作から、ニットの編み物、おもちゃの製作、刺繍や織物、小物づくりなど多岐にわたる仕事があります。モノ作りが好きで手先が器用な方は、このような手工芸業務が向いているでしょう。

中には陶芸作品や彫刻などのアート作品の製作や、漫画やイラストの製作などもあり、自分の好きなことを仕事にできる業務です。

農業関連業務

農業関連業務としては、園芸作業や農作物の収穫、農産物加工製品の製造や畑作業などがあります。土に触れる作業が好きな方や、身体を動かすのが好きな方には向いている仕事と言えるでしょう。

具体的には、植物の育成や管理、植木鉢など園芸用具の製作、野菜や果物の収穫や畑の耕作、種まきや苗の植え付けなどがあります。また、加工製品の製造については、ジャムやジュースの製作などもあるでしょう。

サービス業務

サービス業務内容としては、利用している施設によってさまざまですが、パンの製造などを行っている事業所の場合は、パンの販売をするための販売員やレジ、カフェを営む事業所の場合は、カフェの店員としての業務内容などが挙げられます。

接客などお客様と接する仕事が好きな方は、このようなサービス業務ができるB型事業所への通所がおすすめです。仕事内容は事業所ごとに異なりますので、事前にしっかり確認しておきましょう。

技術業務

B型事業所においても、技術を向上させるような技術業務も存在します。

例えば、漫画の製作やイラストの製作などデザインやイラスト技術を向上させるような仕事や、WebデザインやWeb制作といったマーケティングにかかわる仕事など、スキルアップしていくことができる仕事もたくさんあります。

また、電子機器の修理やメンテナンス、木材や金属を利用した加工作業など軽作業よりも技術が必要な仕事などもたくさんあるため、そのような仕事が好きな方にはおすすめです。

就労継続支援B型事業所に行くべき対象者は?

対象と対象外

次に、就労継続支援B型事業所に通所する方はどのような方が対象になるのか、対象者について確認していきましょう。

就労継続支援B型事業所に通所できる対象者は、「知的・身体的に障害があり、自立支援を必要とし、働くことを希望している方」です。

知的障害や身体的な障害がある方でも就労能力があり、働くことを希望している方にとって、働く場を提供し、自立支援を行うことを目的としているのがB型事業所です。障害を持つ方でも自分の好きな仕事をしてスキルアップを行うことができます。

就労継続支援B型事業所はどれくらいの工賃がもらえる?

お金

就労継続支援B型事業所の工賃は、事業所ごとに異なります。工賃の例としては、1日1,000円という事業所もあれば、1時間で〇〇円といったような事業所もあり、バラバラです。

一つの基準としては、通常の労働とは異なるため、最低賃金というものが存在しません。一般的な労働時間の義務もなく、1時間で終了することも可能なのがB型事業所です。

また、一般的には地域ごとの労働市場価格や、仕事内容の難易度によって工賃は変わってきますので、一つの事業所だけで工賃を判断せず、さまざまな施設の工賃や仕事内容を確認して通所するB型事業所を選定すると良いでしょう。

就労継続支援B型事業所を利用するにはお金が掛かる?利用期間は?

電卓とペン

次に、利用するにはお金が掛かるのか、どれくらいの期間利用できるのかなどをご紹介していきます。

B型事業所を利用するにあたって料金は発生します。条件によっては負担料金が0円の場合もありますが、0円、9,300円、37,200円といったように負担上限月額料金があり、利用するのにお金が掛かります。

ただし、自己負担するのは通常掛かる費用の1割となっており、国や都道府県、市町村が9割を負担する形となります。

また、B型事業所を利用するのに利用期間の制限はありません。気に入ったB型事業所があれば、その事業所が続いている限り、ずっと利用することができます。慣れて通所しやすい事業所が見つかれば、長く利用しながらスキルアップをしていくことが出来るでしょう。

就労継続支援A型・B型・就労移行支援との違いについて

比較

次に、就労継続支援B型とA型や就労移行支援との違いについて確認していきましょう。

就労継続支援A型との違い

就労継続支援A型も身体障碍や知的障害、精神障害を持つ人が対象となりますが、A型とB型の大きな違いは、「雇用契約があるか」です。

B型事業所の場合、雇用契約がなく、一般的な就労とは異なり労働時間の定めなどはありませんが、A型事業所は雇用契約を結ぶことになるため、この部分がB型事業所とA型事業所の大きな違いと言えるでしょう。

就労移行支援の特徴

就労継続支援B型と就労移行支援との違いも確認しておきましょう。

就労継続支援B型もA型も、就労をするために必要な機会、場所を提供しており、実際に働く環境を提供しているところに共通点があります。しかし、就労移行支援については、働く場所の提供ではなく、一般企業での就労を希望する障害を持つ方に対して、就労するために必要な知識や技能を学ぶ場所が就労移行支援の特徴です。

つまり、就労継続支援は仕事環境を提供する場所であり、就労移行支援は一般企業での就労を目的としたスキルアップの場所と捉えるとわかりやすいでしょう。

就労継続支援B型事業所を選ぶポイントについて

ポイント

次に、就労継続支援B型事業所を選定するポイントについて確認していきましょう。

作業内容を確認

就労継続支援B型事業所を利用する場合、長期的に通所できる場所じゃなければ、すぐに就労を辞めてしまうことになりかねません。長期的に継続して通所するためのポイントとして、まずは自分が好きな仕事をするということです。

これまでご紹介してきたように、B型事業所はさまざまな仕事内容があり、自分に合った作業内を選ぶことができます。そのため、興味のある作業内容や、やりたい仕事ができるB型事業所に通所することで、長期的に継続して利用することができるでしょう。

なかにはeスポーツなど最近人気のある仕事内容を取り入れている事業所もあるため、色々と見学に行ったり話を聞いてみたりすることがおすすめです。

工賃を確認

次に、工賃を確認することも重要です。

就労継続支援B型事業所はボランティアで仕事をするわけではなく、障害を持つ方でも継続的に働く環境を提供する場所であり、工賃が発生します。工賃が希望額よりも少ない場合、就労していることに意味を感じなくなってしまったり、不満を持ちながら働くことになってしまったりして、ストレスの原因を作ってしまいます。

そのようなことにならないよう、しっかりと納得できる工賃がもらえる事業所を探すこともポイントの一つと言えるでしょう。

通所手段を確認

次に、通所手段を確認することも重要です。自分がやりたい仕事内容や、工賃も希望に合った場合、その事業所に通所したいところですが、アクセスが悪く通いづらい場所の場合は、長期的に通所することが困難になるケースもあります。

例えば、交通機関で通いやすい場所や、送迎サービスがついているような事業所の場合には通いづらさは解消されて長期的に通所できるかもしれませんが、少し遠い場所でおっくうと感じてしまったり、行くのが面倒と感じてしまったりする場所にあると、通うのが大変と思ってやめてしまうこともあるため、通いやすい場所にするという選択も必要です。

就労継続支援B型事業所に通所するメリット・デメリット

メリットデメリット

次に、B型事業所に通所するメリット・デメリットについて確認していきましょう。

就労継続支援B型事業所に通所するメリット

まずは、メリットから見てきましょう。

社会とつながることができる

B型事業所へ通所するメリットの一つに、社会とつながることができるというメリットがあります。社会とつながることは、自分自身の存在価値を見出すことにもなります。社会とつながり、人と話し、コミュニケーションをとることでやりがいや生きがいなどにもつながるでしょう。身体・精神的な障害に加え、年齢による体力の衰えなどから一般企業に勤めるのが難しい方にも社会とつながれる場所となります。

好きなことを仕事にできる

自分の好きなことを仕事にできるのも、メリットの一つです。B型事業所に通所する方は、何かしらの障害をお持ちの方です。障害を持っていても自分の好きなことを仕事にすることが出来る場所がB型事業所です。

就労継続支援B型事業所に通所するデメリット

次に、デメリットについても確認していきましょう。

一般企業で働くよりも給料が低い

B型事業所は一般企業で働く場合よりも給料が安く、多く稼ぐことが出来ません。一般企業で就労する場合には、雇用契約を結び、最低賃金があるため、少なくとも最低賃金の金額は担保されて働くことができますが、B型事業所の場合には雇用契約がないため、最低賃金の設定がありません。そのため、一般企業で働くよりも、低賃金での就労になることは、デメリットに感じるかもしれません。

ただし、B型事業所は一般企業に就職するのが難しい方が利用していることもあるため、デメリットに感じことは少ないかもしれません。

利用料が発生する

利用者の状況によっては利用料が発生することがあります。就労継続支援で働くために通所しているにも関わらず、利用料が発生してしまうことで通所すること自体にデメリットを感じる方もいるでしょう。

ただし、働ける環境があることと、昼食や送迎が無料で提供されているケースなどもあるため、一概に利用料がデメリットに感じるとも言い難いケースがあります。

まとめ

ここまで、就労継続支援B型事業所について、どのような作業内容で、どんな仕事があるのかをご紹介してきました。これまでご紹介してきた仕事内容以外にもさまざまな仕事内容がB型事業所には存在します。

札幌でB型事業所を探している方は、札幌市でも事業所ごとにさまざまな仕事内容がありますので、まずは色々と見学に行ったり、話を聞きに行ったりすることがおすすめです。

このサイトでは、札幌市のB型事業所について、おすすめの事業所をランキング形式でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

これからB型事業所に通所しようと思っている方は、今回の記事を参考にして、相性の良いB型事業所を探して、一度見学や相談をしてみてください。